住職のひとりごと

結構トラブルがあるようです。

佐渡でも永代供養墓が増えて来ましたが、結構トラブルがあるようです。たとえ入らなくても申し込みをしたのだから、途中で解約は出来ない等々。普通の商取引ではあたりまえの事ですが、我々は人を救う僧侶です。合祀した場合はお返しする事は出来ませんが、骨壺等であずかっている場合、お墓に入れてもらえる事になり、事情が変わって解約したいと言われたケースも有りました。私は手数料として2万円は頂き、残金はお返ししました。とても喜んで頂きました。そもそも永代供養墓とは、困っている人の為に作ったのであって、金儲けの為に作ったわけでは無いのですから。出来る事はしてあげる、そういう事が大事なのではないでしょうか。

残る寺、無くなる寺。

佐渡でも寺は檀家が直す物と言って多額な寄付を要求したり、先祖代々供養しているのだからと多額な御布施を要求する住職が多くいます。私はそうは思いません。人口減少によりお寺の維持管理は年々難しくなって来ているのは事実ですが、そんな事を続けていたら檀家さん達が別のお寺に移るのは当然な事だと思います。離檀料を多額に払え、バチがあたる、等と言っていても、そんな事を言う事じたいどうかと思います。多くの人達は働く場所も少なく手取り12万位の給料で暮らして居るのですから。私以外でも予算に応じて御布施を安く済むように相談にのってあげる良心的なお寺はいっぱいあります。これからはそういう流れが加速して行くのではないでしょうか。威張ってばかりいるお寺さん、どこが偉いの???そろそろ考え方を変えてみたら如何。

本当に地震は怖いですね。

熊本を中心に九州は凄い被害ですね。被災にあわれた方々には本当にかわいそうで申し上げる言葉も思いつきません。多くの方々がお亡くなりになりご冥福をお祈りいたします。また負傷者の方々にはお見舞い申し上げます。明日は我が身かもしれません。本当に地震は怖いです。あらためて平凡に暮らせる事の幸せを感じます。今まであった災害時のように自分の出来る事をしたいと思っています。

桜が満開です。

今年は暑い日と寒い日の気温の変化が激しく感じられます。そのせいか風邪を引く人が多いですね。例年ですと桜は一分咲き位なので今年は早いです。山寺なので桜が綺麗に感じます。私は濃いピンクのしだれ桜が大好きです。鉢植えの牡丹も咲いていますよ。皆さん長谷に遊びに来てくださいね。

都会からの田舎暮らしに、どう対応するのか。

都会から田舎暮らしに憧れて移住をしたいと考えている人達が多いと聞きますが、佐渡の場合まだ受け入れ体制が全く出来ていません。職場の問題や田舎独特の地域の慣習にとまどう事と思います。現在の母子家庭に迄、地域の班長等の役割や集会への参加を強要するやり方は如何な物でしょうか?人が少ないのは分かりますが思いやりに欠けているのではないでしょうか?ましてや新しく佐渡の住民になろうとする人達には全く違うルール作りが必要だと思います。役職を強要しなくて自由に地域の行事に参加する事等により、ふれあいを大事に、またいろんな面で助けてあげる位の事は必要です。佐渡の住民は人情が厚く、温かい良い人達が多く住んでいます。行政、地域が一体となって受け入れ体制の充実を早急に改善する必要があると考えます。地方の活性化こそ日本経済の発展の為に必要と思います。

市長選挙を振り返って。

なぜ現職が大差で負けたのか。一つには次々と出てきた職員の不祥事の問題で、監督責任能力を疑われた事が大きかったと思います。また人口減少に歯止めがかからないこと、若い人達の職場が無い事、佐渡の観光客減少で次々とホテルの倒産。商店街の寂れよう等、活性化とは程遠い現実に不満がつのっていた事は言うまでも無い事です。島民は新しい人に、佐渡を住み良い活気の有る島にしてもらいたいという、神頼みみたいな気持ちで投票したのだと思います。本当に住み良い島にしてもらうよう、新市長には民意を失望させないように努力してもらうよう期待しています。

中国で仏教ブーム。

中国で仏教ブームというニュースが有りました。中国人観光客のマナーの悪いさが問題になっていますが、仏教と接して道徳心や思いやりを勉強してもらうのは良いことだと思います。仏教を勉強して戦争の無い平和な世界となるように祈っています。

檀家制度は嫌だと考えるのは、いかがなものでしょうか?

最近テレビ等で檀家制度について、いろいろ言われています。若い人達には、なぜお寺に寄付をしなければならないのか?必要無いと考える人が増えている。というような内容です。それは住職や総代とのコミュニケーション不足から起こる事では?たしかに必要も無いのに寺を建て替えるから寄付を出せ!みたいな事を言われたら疑問を持つのは当然です。先祖を供養してもらっている檀家さんですから、必要な修復には寄付をお願いします。しかし集め方に問題は生じます。一律とか無理な集め方は、経済的に気持ちは有ってもついて行けない人もありますから。無理の無い寄付金でいいんです。葬儀も同じように、住職に予算とかを言ってお布施の額を良く相談して決めればトラブルは起こりません。その人に合った葬儀をすればいいと思います。とにかく住職には敷居が高くて、言われるままになってしまう事が問題なのです。そういう態度の坊さんが多いのは困ったものです。どんどん檀家が離れて行くのは当然です。田舎のお寺は経済的に確かに厳しい状態ですが、檀家さんとは良い関 係を築いて行きたいものです。