お寺を残す為に、お布施を高くする、多額の寄付をさせるのが正論かどうか知りませんが、全部のお寺を残す事など不可能です。お布施にしても関東と比べたら確かに安いでしょう。しかし越後、長野、山形等の話しをする住職さんは居ますか?私の知る限り、中心部を除いて大部分の所より佐渡は高いんですよ。都合の悪い事は言わないで、法施をしているんだからお布施をもらうのは当たり前なんて、おかしな話しじゃありませんか?私は他のお寺さんより安いとよく言われますが、今頂いているお布施をありがたい事だと思い頂戴しています。寺院経営は寄付をもらわず、お布施だけでは確かに難しい事ですが、良心的なお寺さんは他の職業と兼務して立派にお寺を守って居る方々も多く居るじゃありませんか?お坊さんなら、お布施を頂き、ありがたいと思う感謝の気持ちを持って法事等を行ってもらいたいと思います。あまりにも勝手な理屈を言い檀家さんを困らせている坊さんが居るんで情けない事です。新興宗教が近年信者を多く集めビルを立てましたが、仏教離れが心配です。
住職のひとりごと
永代供養墓に入る人達に、位牌の永代供養も喜んで頂いています。10万円で先祖代々の位牌を供養するタイプと30万円で先祖代々の戒名を書いた繰り出し位牌タイプです。繰り出し位牌タイプですと、何人居ても33回忌まで塔婆供養をするので、とてもお得なタイプです。すでに供養墓に納骨された方々だけで無く、もちろんこれから入る人達にも有効ですので大変喜んで頂いています。いずれも位牌代金は別です。
平成三十年の憲盛法印御遠忌事業の途中報告です。本堂裏の張り替え工事、本尊様の内陣改装、位牌の間改装、脇の間改装、側面の障子戸取り替え工事、阿弥陀如来と厨子修復、聖天堂の内戸取り替え、聖天堂屋根瓦修復、二百五十年の記念碑製作中、土手のコンクリート工事を業者と打ち合わせ中、大型お焚き上げ焼却炉発注、等々進めています。小規模農家は田んぼでは食べて行けません。地元の皆様にあまり無理は言いたくありません。私は少しずつ貯めて来た貯蓄千数百万円をあてるつもりですが、大規模な本堂及び境内整備事業なので、まことに恐縮ですが、皆様には一口五千円にて善意のご喜捨を深くお願い申し上げます。m(__)m
佐渡では記録にお寺が約五百五十、また神社は半数の2百五十、集落ごとにお堂がある信仰心の厚い島でした。つらい生活の中で、お堂に集まって真言や念仏を、お唱えするのが楽しみだったんですね。他には世阿弥が佐渡に流刑になった事もあり約35の能舞台も有ります。地元の人達が守り続けて、今でも薪能がさかんです。信仰や文化を愛する島人の心意気が素晴らしいと思います。
佐渡でも永代供養墓が増えて来ましたが、結構トラブルがあるようです。たとえ入らなくても申し込みをしたのだから、途中で解約は出来ない等々。普通の商取引ではあたりまえの事ですが、我々は人を救う僧侶です。合祀した場合はお返しする事は出来ませんが、骨壺等であずかっている場合、お墓に入れてもらえる事になり、事情が変わって解約したいと言われたケースも有りました。私は手数料として2万円は頂き、残金はお返ししました。とても喜んで頂きました。そもそも永代供養墓とは、困っている人の為に作ったのであって、金儲けの為に作ったわけでは無いのですから。出来る事はしてあげる、そういう事が大事なのではないでしょうか。
佐渡でも寺は檀家が直す物と言って多額な寄付を要求したり、先祖代々供養しているのだからと多額な御布施を要求する住職が多くいます。私はそうは思いません。人口減少によりお寺の維持管理は年々難しくなって来ているのは事実ですが、そんな事を続けていたら檀家さん達が別のお寺に移るのは当然な事だと思います。離檀料を多額に払え、バチがあたる、等と言っていても、そんな事を言う事じたいどうかと思います。多くの人達は働く場所も少なく手取り12万位の給料で暮らして居るのですから。私以外でも予算に応じて御布施を安く済むように相談にのってあげる良心的なお寺はいっぱいあります。これからはそういう流れが加速して行くのではないでしょうか。威張ってばかりいるお寺さん、どこが偉いの???そろそろ考え方を変えてみたら如何。
葬儀30万から、院号付けても50万。関東方面にも出張しています。お気軽にご相談ください。
熊本を中心に九州は凄い被害ですね。被災にあわれた方々には本当にかわいそうで申し上げる言葉も思いつきません。多くの方々がお亡くなりになりご冥福をお祈りいたします。また負傷者の方々にはお見舞い申し上げます。明日は我が身かもしれません。本当に地震は怖いです。あらためて平凡に暮らせる事の幸せを感じます。今まであった災害時のように自分の出来る事をしたいと思っています。
今年は暑い日と寒い日の気温の変化が激しく感じられます。そのせいか風邪を引く人が多いですね。例年ですと桜は一分咲き位なので今年は早いです。山寺なので桜が綺麗に感じます。私は濃いピンクのしだれ桜が大好きです。鉢植えの牡丹も咲いていますよ。皆さん長谷に遊びに来てくださいね。
都会から田舎暮らしに憧れて移住をしたいと考えている人達が多いと聞きますが、佐渡の場合まだ受け入れ体制が全く出来ていません。職場の問題や田舎独特の地域の慣習にとまどう事と思います。現在の母子家庭に迄、地域の班長等の役割や集会への参加を強要するやり方は如何な物でしょうか?人が少ないのは分かりますが思いやりに欠けているのではないでしょうか?ましてや新しく佐渡の住民になろうとする人達には全く違うルール作りが必要だと思います。役職を強要しなくて自由に地域の行事に参加する事等により、ふれあいを大事に、またいろんな面で助けてあげる位の事は必要です。佐渡の住民は人情が厚く、温かい良い人達が多く住んでいます。行政、地域が一体となって受け入れ体制の充実を早急に改善する必要があると考えます。地方の活性化こそ日本経済の発展の為に必要と思います。