住職のひとりごと

お焚き上げ焼却炉が来ました。

大型お焚き上げ焼却炉が来ました。檀家さん達が塔婆の処分に困ると言うので、思いきって大型焼却炉を買いました。今までは位牌や骨箱等のお焚き上げに使う小型の物でしたが、今度は塔婆を切らずにそのまま入る大型な物ですから、火の心配は無くなりました。塔婆の処分に困っている檀家さんは、持って来てください。

相続権とは難しい問題ですね。

以前、一人暮らしの檀家さんに頼まれて遺言書の立会人になって欲しいと一緒に行った事もありました。なかなか相続権というのは難しいものですね。遺言書が無い場合は兄弟までしか相続出来なくて困っていると相談に来られた方が言ってました。都会に出ている檀家さんが一人暮らしのまま亡くなって、来られた方が遠い親戚になるので、お骨と位牌を引き取りに来て欲しいと連絡が来たそうです。持ち家も有るそうですが処分も出来ないんですね。佐渡にあるお墓を、永代供養墓に移して供養して欲しいとの話しでした。そうした費用も出るのか出ないのか心配しておられました。まだ連絡も有りませんが、スムーズに進められるようになってもらいたいものです。

腰痛には困っています(^^;

田舎のお寺は草刈り等、掃除する事が大変です。腰痛がこの一ヶ月ひどくて大変でした。雪で折れた竹の伐採や草刈り等、シルバー人材センターの人達にお願いしています。お金はかかりますが大変助かっています。若いつもりでも年々あっちこっちと具合が悪くなり飲む薬の量も増えてきました。(^^;

先師のお寺は精神病院みたいなものと言った言葉が思い起こされます。

お寺には、いろんな問題を抱えて相談に来られる方々がけっこう多いんです。心の病から人間関係、病気の話や新興宗教の勧誘が来て困る等々。よく聞いてあげる事にしています。電話で一時間以上もお話した事もあります。私達が見えない者が見えるという病気もあるみたいですね。ちょっとしたアドバイスですが、安心しましたと言う言葉が返って来ると嬉しいですね。一つ一つ簡単には答えを出せませんが、まずはゆっくり聞いてあげる事が大事だと心がけています。あくまでも、ここに書く事はひとりごとなので、政治等の批判や人権上の事は書く事はしないようにしていますが、間違いが有りましたら申し訳ありません。

本当は総代さん方に読んで頂きたいのですが。

本当は総代さんの方に読んで頂きたいのですが、年齢的に、なかなかパソコンを見る機会が無いのが残念です。将来それぞれ自分の菩提寺を、どういうふうにして行くのがよいのか、またお布施の金額も妥当かどうか等。住職に意見をしたり、助けたりすることが出来る立場におられるからです。檀家さんに相談無しに修復して、後で寄付を欲しいと言ったら檀家さん達に文句を言われて困った。等の話しも聞いています。責任ある難しい立場におられて、御苦労なことと思いますが、住職とよく話し合い、間違いをただす事の出来るのも総代さん方だからです。住職が居るに越した事は有りませんが、檀家も少なくなって来た事で兼務住職にお願いする、また他のお寺と合へいする等の決断の時期に来ているお寺が多くあると思うからです。これからの若い人達には、苦労してお寺を存続する為に多額の寄付をする事が理解出来ないでしょう。そもそも佐渡には、お寺が多すぎるし、お寺の収入だけでは後継ぎの教育も出来ないどころか、食べてもいけない。昔のように教員や役所に勤められなく なっている現在、色々な難しい問題を抱えているお寺が大部分かと思うからです。

正論かどうか知りませんが私には、多額な寄付を集めたり、これ以上のお布施を要求出来ません。

お寺を残す為に、お布施を高くする、多額の寄付をさせるのが正論かどうか知りませんが、全部のお寺を残す事など不可能です。お布施にしても関東と比べたら確かに安いでしょう。しかし越後、長野、山形等の話しをする住職さんは居ますか?私の知る限り、中心部を除いて大部分の所より佐渡は高いんですよ。都合の悪い事は言わないで、法施をしているんだからお布施をもらうのは当たり前なんて、おかしな話しじゃありませんか?私は他のお寺さんより安いとよく言われますが、今頂いているお布施をありがたい事だと思い頂戴しています。寺院経営は寄付をもらわず、お布施だけでは確かに難しい事ですが、良心的なお寺さんは他の職業と兼務して立派にお寺を守って居る方々も多く居るじゃありませんか?お坊さんなら、お布施を頂き、ありがたいと思う感謝の気持ちを持って法事等を行ってもらいたいと思います。あまりにも勝手な理屈を言い檀家さんを困らせている坊さんが居るんで情けない事です。新興宗教が近年信者を多く集めビルを立てましたが、仏教離れが心配です。

位牌の永代供養も檀家さん達には喜んで頂いています。

永代供養墓に入る人達に、位牌の永代供養も喜んで頂いています。10万円で先祖代々の位牌を供養するタイプと30万円で先祖代々の戒名を書いた繰り出し位牌タイプです。繰り出し位牌タイプですと、何人居ても33回忌まで塔婆供養をするので、とてもお得なタイプです。すでに供養墓に納骨された方々だけで無く、もちろんこれから入る人達にも有効ですので大変喜んで頂いています。いずれも位牌代金は別です。

御遠忌事業途中報告。

平成三十年の憲盛法印御遠忌事業の途中報告です。本堂裏の張り替え工事、本尊様の内陣改装、位牌の間改装、脇の間改装、側面の障子戸取り替え工事、阿弥陀如来と厨子修復、聖天堂の内戸取り替え、聖天堂屋根瓦修復、二百五十年の記念碑製作中、土手のコンクリート工事を業者と打ち合わせ中、大型お焚き上げ焼却炉発注、等々進めています。小規模農家は田んぼでは食べて行けません。地元の皆様にあまり無理は言いたくありません。私は少しずつ貯めて来た貯蓄千数百万円をあてるつもりですが、大規模な本堂及び境内整備事業なので、まことに恐縮ですが、皆様には一口五千円にて善意のご喜捨を深くお願い申し上げます。m(__)m

昔の人の信仰心には頭が下がります。

佐渡では記録にお寺が約五百五十、また神社は半数の2百五十、集落ごとにお堂がある信仰心の厚い島でした。つらい生活の中で、お堂に集まって真言や念仏を、お唱えするのが楽しみだったんですね。他には世阿弥が佐渡に流刑になった事もあり約35の能舞台も有ります。地元の人達が守り続けて、今でも薪能がさかんです。信仰や文化を愛する島人の心意気が素晴らしいと思います。

結構トラブルがあるようです。

佐渡でも永代供養墓が増えて来ましたが、結構トラブルがあるようです。たとえ入らなくても申し込みをしたのだから、途中で解約は出来ない等々。普通の商取引ではあたりまえの事ですが、我々は人を救う僧侶です。合祀した場合はお返しする事は出来ませんが、骨壺等であずかっている場合、お墓に入れてもらえる事になり、事情が変わって解約したいと言われたケースも有りました。私は手数料として2万円は頂き、残金はお返ししました。とても喜んで頂きました。そもそも永代供養墓とは、困っている人の為に作ったのであって、金儲けの為に作ったわけでは無いのですから。出来る事はしてあげる、そういう事が大事なのではないでしょうか。